2018-01-31から1日間の記事一覧
朝食に出すサンドウィッチは、 私にとっては、 ちょっと真剣なゲームの駒である。 あれこれうるさい長男が 文句を言わずに食べたら 私の勝ち。 一口かじって 「僕これ苦手」 と、御馳走様をすれば、 私の負け。 彼の昨晩食べた物、 起きて来た時の雰囲気、 …
全部が 計り知れない偶然の産物なら、 君達の存在は 私を驚かせて 当然なんだ。 二つに分かれていた細胞が 引き合い、 また一つになって、 溶ける。 このたぐいまれな 泣き出したくなるほどの 愛おしい偶然。
礼をもって 食べる。 詰め込む、のでなく いただく。 予期せぬ出来事が 君を嘲りにやって来る日も 思いがけない出来事が 君に嬉し涙を流させに来る日も。 指をそろえて 友達を出向かえるように 静かな気持ちで いただこう。 この味は 君をどんな気持ちにさせ…
物思いに沈んだ時、 遥か前方を見渡す人は 少ない。 打ちひしがれるような 哀しみに胸が絞られる時、 晴れ渡る空を見上げる人は 少ない。 視線は足元へと引っ張られ、 背中には重いお化けが 覆い被さる。 久し振りに出掛けた先で出会う、 道路脇に実ったたわ…
やあ「試練」、よく来たね。 随分と重装備じゃないか。 またまた、僕を こてんぱんにしに来たのかい。 毎度、ご苦労な事だね。 なるほど、君は、僕が 泣いたり困ったりするのが よっぽど愉快らしい。 僕を蹴っ飛ばして、 参った、と言わせるのが お気に入り…