2020-04-19 甘酸っぱい「昭和」 暮らし 感情 母が嫁入りに持って来たダイニングテーブルと食器棚を、私が譲り受けて今も愛用している。昭和50年代に作られた量産品である。彼女は我が父の元に嫁いでから、ずっと団地暮らしであった。だから公共集合住宅の間取りに相応しい小振りなテーブルと食器棚だ。 骨董と呼ぶにはおこがましい、アンティークと言うには安っぽいそれら。 でも、その妙に機能的で、ちょっとだけもったいぶった可愛らしさがある家具達。 良き昭和の残り香だ。