あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

ナマケモノが、一日数枚の美味しい葉っぱしか食べない理由。

 面倒だから、手放す。面倒だから、持たない。面倒だから、工夫する。面倒だから、大切にする。私の動機は、往々にして「面倒だから」。

 ものぐさであるが故、管理や物の捜索に費やす労力や時間が惜しいのです。増えすぎて困るのが書籍だとすれば、読む頻度が少ない物はリサイクルに回します。雑誌なら必要なページだけ切り抜いて後は紙ごみボックス行きです。「この棚1段分だけ書籍置き場」と決め、そこからはみ出す分は取捨選択します。食器なら、両腕で抱えられる枚数しか持ちません。食後にヨーグルトが食べたくなったら、食べ終わった茶碗をサッと洗って、そこへ盛り付けて配膳します。6畳の居間に、家具は大小のメタルラック3台です。ラックにはハンガーやブックエンドを駆使して、様々な物を剥き出しで置いています。子供のランドセルも吊るしますし、教科書も並べますし、下段にはオモチャ箱も放り込んでいますし、私のプリンターも家族の大型アルバムも同居させています。

 一方、実家からの教育方針で「良い物を、長く愛用する事」というのが受け継がれていますので、全然高価な物ではありませんが、子供の飯茶碗は砥部焼、私のは有田焼、銘々皿は藍が美しい明治期の骨董を幾枚か使用しています。

 昨今は洋室、洋間が機能的で清掃も行き届き易いと喜ばれますが、私はまだまだ和室の柔軟性の虜であります。何しろ、和室は畳敷で直にごろ寝も出来ますし、大概、大容量の押し入れも付いています。アニメ『ドラえもん』で、あの大型の猫型ロボットが個室にしているくらいなのですから、使い勝手の良さは抜群だろうと(ここ、異論ありですか?)。どちらにせよ、クローゼットよりも管理がしやすくて私は気に入っています。

 あれもこれも、根本は私が面倒臭がりだからそうしているのです。物が増えれば収納スペースに困ります。収納スペースがあれば、自ずと物は増えます。物が増えると探し物をしている時間も増加します。使い回し出来る工夫をすれば余計な物を買わずに済みますし、良い物は入念に扱えば物凄く長持ちするのです。

 断捨離と銘打たなくても、「面倒臭がっていれば」いらないものは増えません。捨てる事に喜びを見出すよりも、心を込めて大切に扱えば、生活は結構豊かで、自由になる気がするのですよね。捨てる為に買う、というおかしな生活は逆説的で心が荒みます。

 捨てない為に持たない、ナマケモノが行き着いた結論です。