あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

優しさの安売り

優しい人が強い人じゃあないんだな。

強い人が優しい人で有り得るんだな。

 

身体と心が病んでいる時

相手に親切には出来ないからね。

 

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自分の手の平が大きかったら

たくさんの水を運べるだろう。

自分の背中が大きかったら

大勢の人を守れるだろう。

だから気にするな、

誰かに言われたからと言って

優しさを安売りする必要はない。

 

大人という訳知り顔をした人種は

しばしば君達に

「優しさ」を強要するだろう。

望んでもいない仲直りを

役者のように演じる事を求めるだろう。

けれどね、

君がもし、

虎でありたいなら、

無理をして兎の役を演じる必要は

ないのだよ。

だって、

辛いだろう、

生まれた時から君は

虎なんだからね。

だったらそこから考えたらいいんだよ。

虎には虎にしか出来ない力仕事があるんだよ。

虎だからこそ、牙を納めて

君の友達に本当の強さを見せる事だって出来るんだよ。

君のフワフワの背中で、

傷付いた友達を守ってやればいいじゃないか。

 

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人に譲る事ばかりが優しさじゃないよね。

人を許す事ばかりが優しさじゃないよね。

人を見届ける事ばかりが優しさじゃないよね。

それらを知る君であって欲しい。

 

猛々しくあれ、君よ。

強靭であれ、君よ。

賢明であれ、君よ。

逞しくあれ、君よ。

健やかであれ、君よ。

すがすがしくあれ、君よ。

 

君の全てを盾にして

弱き誰かを

守る為に。

「(笑)」

対談記事によくある

「(笑)」。

カッコわらい、なのか、カッコわら、なのか

カッコは読まずに、わら、なのか、しょう、なのか。

「僕、そういうの苦手なんですよ(笑)」

「本当に悲しかったです(笑)」

「やろうと思っても駄目でした(笑)」

「(笑)」が最後に付くだけで、

会話の色がワントーン上がる。

 

「随分、ムカつく事言うね」

これだけ読めば、

不穏な雰囲気だけれど

「随分、ムカつく事言うね(笑)」

「(笑)」が最後に付くだけで、

会話をしている人達の間には

ぽっかりと弾力のある物が浮かぶ気がする。

メールやラインの文章だと、

エモジがこれの役割。

 

使い勝手がすこぶる良いから

平面の文章だとしても、

「(笑)」がある場所には

そこにだけ立体的な安全圏が

浮き上がって見えるみたい。

改まった手紙、

目上の人へのメール、

安易にこんな記号を使えない時には

だから言葉選びにコツを必要とするのかな。

冗談や逆説を述べたら

そのまま伝わってしまって冷や汗をかく、

そんな事がたまにあるからね。

 

「(笑)」。

笑顔が見えないと

成り立たない瞬間が

そう、

私達にはあるんだよね。

「(笑)」。

笑顔があるから

距離が保たれる時が

たぶん、

私達にはあるんだよね。

 

照れ屋さんの人ほど

自分が傷付き易い人ほど

文章に「(笑)」(あるいはそれと似たニュアンスの記号)を

使っているのかもなあ、と

気付いた。

そもそも私が、

「(笑)」の信者だから

我が身を振り返って「そうかもな」と

実感しただけだった。

 

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笑顔は「恐れ」の表現だと聞いた事がある。

群で暮らす高等動物が

自分より上位の者に対し

服従の姿勢を示す表情が

つまりは「笑顔」(に見える顔付き)なのだとか。

「貴方に敵意はありませんよ」と。

だからだね、

笑顔の人には

ついつい心を許してしまうのは。

ニコニコ笑う赤ちゃん。

微笑みが魅力的な美女。

スマイルが売りの若手俳優

ああ、私って、

たあいない。

 

そしてどうせなら

「(笑)」でなくて

笑顔の貴方と

お話がしたい。

 

「付き合ってください(笑)」も良いけれど

「付き合ってください」と

笑顔の貴方から

手を差し伸べられたい。

 

「一緒に頑張ろう(笑)」も嬉しいけれど

「一緒に頑張ろう」と

笑顔の貴方に

抱き締められたい。

 

「(笑)」は

それ以上でもそれ以下でもないから

「(笑)」は

それ以上にもそれ以下にも

成れないんだよね。

 

傷付く事も

全てを認めて

私はそっと

貴方に触れたい。

「(笑)」は

貴方の笑顔を

超えられないから。

 

 

(大勢の方々にブログを見ていただけて、うれしはずかし、40歳。

月間PV1000という数字は、来場者様の有り難い足跡です。不躾でなかなか

皆様のブログに隈なく訪問出来かねておりますが、スターやコメントは

嬉しく頂戴いたしております。この場をお借りして、お礼を申し上げる

失礼を、どうぞ、ご容赦下さい。)

魔法の園

あんなにがっかりしていた。

あんなに腹を立てていた。

あんなに悲しくもあった。

あんなに泣いてもいた。

 

それなのに

私達は、

相変わらず

次の日も

その次の日も

がっかりしたり

腹立たしかったり

悲しくもあり

泣きもする。

 

それなのに

私達は、

凝りもせず

次の日も

その次の日も

家族だったし

家族であり続けた。

 

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何という労力。

何という愚行。

何という

計り知れない愛おしさ。

 

私達は

家族でありながら

家族であり続ける。

アブラカダブラ。

解けぬ魔法。

セルフポートレート

30代最後の年。

立春を迎えて間もなく

次男を産んだ私。

 

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真夜中

息子が短い眠りに落ちた間。

病院の相部屋。

一人、洗面台の鏡に向かって

シャッターを切る。

夢遊病患者のような私。

産後2日目くらいだったか。

普段からノーメイクなので

のっぺりとした顔だけれども、

病み疲れているので、更に鬼気迫る様相。

もう今となっては、

どんな心境でカメラを向けていたのか

覚えてはいない。

でも、

宵闇の細い辻に現れた

青白い幽鬼のようだと

自分でも、おかしく思う。

背後に映るカーテン、

閉ざされたその奥に、

生まれたばかりの

ふやふやの赤ん坊が眠っている。

耳鳴りの様な、

誰かの子供の泣き声。

人に成りきれていない、

まだ、この世とあの世との境に漂うような

遠い声。

 

何枚も撮り溜めてきた写真はあれど、

何故か、これだけは

我ながら、変な写真だと思っている。

精気の無い、

何もかもが抜け落ちた

物語るものが何もない

平面だけの自画像だ。

それでいて、

消せずに残している。

 

私であるような

私でないような

知らぬ人を

眺めるような

変な写真だと

いつも

感じる。

「マイペース」の本気

あの人、マイペースだよね

と、言われる事と

私、マイペースだから

と、主張する事は

磁石のN極とS極くらい

意味が違いますよね。

 

あの人、のんびりしてるよね

と、笑われる事と

私、のんびりしてるから

と、笑う事は

カードの裏と表くらい

見え方が違いますよね。

 

疑わなきゃ駄目じゃないですかね。

その印象は、

本当に自分を甘やかしていないか、とね。

 

マイペースだから、と先手を打ったら

許される事があると勘違いしていないだろうか。

のんびりしてるから、と言い出す事で

相手の緊張を解いてやる時もあるのではないか。

 

人見知りだから、という理由は

人に挨拶しない、を正当化するにふさわしいだろうか。

口下手だから、という理由は

人に暴言を吐いて良い、を正当化するにふさわしいだろうか。

 

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私、何にも知らなくて

と、無邪気に笑うのは

相手を守る時だけにした方が良い。

 

マイナスイメージで

その場を乗り切ろうとするのは

最初から相手を見下しているのと

同義じゃあないだろうか。

 

説明出来ますか。

「自分」は

本当は何者であるか。

それが出来ない内は、

おいそれと、いとも簡単に厚かましく

相手を巻き込んでまで

イメージを作ろうとしなくて良いです。

 

一つの事が上手くいかなかったからと言って

まして、

自分は人づきあいが苦手だ、と

解ったような事を言い切らなくても良い。

自分で自分を形作るのは

本当は物凄く大それた難しい事なんですよ。

自分を分析するのは、

時に楽しい事もある。

だけれども、

相手が君をイメージする自由まで

何とかしようとすると

君の何かが疲弊しやしませんか。

 

それよりもまず、

自分がどうであったら気持ちが良いか、が

スタートラインです。

「水」は

自由です。

雨にも雲にも虹にも成れる。

川にも、

湖にも、

海にも、

人の身体の奥底までをも

流れ巡る事が出来る。

でもね、

凝り固まって、

澱んでしまうと、

さしもの水も

腐ってしまうんです。

 

逃げ道ありきで留まるのは

疲れますよ。

自由に心のままに流れて、

それでも人が君を許さないのだとしたら

その時はそっと口笛を吹いて

緩やかにまた、流れていけばいいじゃあありませんか。

 

自分は、

マイペースでのんびり。

本気でそう言い切れるのなら

君にはそれが苦も無く出来る。