あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

ママ友、さじ加減の難しさに、我、じっと手を見る。

 家庭ごとにポリシーがあるので、それを否定するのは我が家をも否定するのと同意です。けれども私は釈然としない経験を先日の学童のお迎え時に味わいました。

 1年生の息子は放課後、学童保育所へ直行します。私の迎えを待って帰宅するわけですが、その日、迎えに現れた私へ保育員の年配女性が1つの報告をくれました。

 息子には、仲の良い同クラスの男の子が幾人かいます。互いに馬が合う男の子がそのうち1人います。幼い頃の親友というのは親としても微笑ましく心強くも感じる所ですが、少し困った事が起こりました。

 保育員のかの女性が言うところではこうでした。息子と親密なその男の子「A君」は、お迎えのお母さんが早くに訪れたそうです。迎えの保護者が来れば、即座に児童と共に退所するのが保育所の決まりです。ところが、A君は息子の手を引っ張って「僕の家に遊びにおいで」と勧誘したそうです。勿論、我が家ではA君のお母さんと事前の約束はしていません。ただ、そこはまだ幼い子供の事です。熱心にかきくどいてくる仲良しのA君に気持ちが揺らぎ、A君に付いていくべしの様子を見せたそうです。が、保護者同士の申し合わせがないのに、保護責任がある学童が彼等の外出を許す訳にはいきません。息子の保護者である私の了解を得ない無断外出は認められない旨をA君親子に説明してくれたそうです。説明の間中も、A君は頑として息子を連れ出すべしで譲らなかったそうです。その中でも私が驚いた事には、すぐそばのお母さんが一言もA君を諭さなかった事です。本人の自主性や社会との関わりに口を挟まない主義であるのかは解りません。が、子供の意思決定を悠然と見届けるのと、決められたルールの中で相手の立場や所属する施設のルールを守るのは別問題ではないでしょうか。

 私達とA君家族は、実は彼等が生まれた時から時折家族ぐるみで付き合う程の間柄です。悪気があっての行動ではなかったのだとは思いたいです。でも、昨今の治安の事情理解、冬に向けて日が短くなってきている事への配慮、何よりも、相手の家族への心遣いがもう少し有ってもいいのでは、と思われます。以前、別の友達相手に同じような事をし、警察沙汰になった事もA君家族にはあるのです。その時も、悪びれる事無く、日がとっぷり暮れた頃、この友達を学童へ送って来たのだとか。

 おっとりとした人の良いA君ママの顔を思い浮かべ、モヤモヤとした気持ちになるのでした。