あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

凌駕する。

 つまらない事を言ってしまったな、と後悔する日があります。横暴な発言をしてしまった日、相手の心情を思いやれなかった日、私は長い時間落ち込みます。

 発した言葉も、行ってしまった行動も、放ってしまった感情も、示してしまった態度も、そのどれもにリセットボタンは付いていません。責任が伴っていようと、無責任であろうと、自分の手から遠ざかったモノを「無かった事」には出来ないのです。戻らないからそこに価値が付属し、戻せないからそれが私達への教訓や戒めにも成り得るのかも知れません。

 時間が解決してくれる事でも、相手や自分はその時、少なからずの傷を負います。傷として残ったモノは、いつかそれが薄れていくにしろ、かさぶたのように残ります。無かった事に出来ない事は、足かせになってしまうかも知れませんが、自分が誠実である為のハカリであり続けてくれます。

 相手に誠意を尽くしている人でも、案外、自分には不誠実だという人が多いです。自分をごまかさずにいるという事は、大人になるにつれ難しくなります。時に勇気が必要ですし、場合によっては、側にいる人に犠牲を強いる結果にもなります。

 だからこそ、要領だけで生きてはならないと思います。