あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

案外というか、意外というか、でもよく考えてみれば取り扱い説明書も「手作り」なんですよね。

小学校で国語の授業で「句読点の打ち方」を習った。長い文章へ読者が読み下しやすい位置に点や丸を打つと教えられたと思う。禁止事項や、より良い記入方法はあるものの、大約は分の切れ目を視覚的に示す役割がある、との事である。

句読点をどこに打つか。これはもう記述者のセンスだ。音声で伝わる会話ではないので、抑揚で文の区切りが判然とする、事は、書き言葉には少ない。句読点もなく、ひたすら文字を続けると、最初は内容が把握できていた文章も、途中で思考が迷子になる。

この、一点、一丸を入れたり、省いたり、そんな事を机に向かって一日中している仕事もある。私が関わる「校正」という部署がそうなのであるが、とにかく地味なのだ。地味で単純なのに、機械には任せられないときた。人が読むものは何故か人がまだまだ手を加えないと「読めるもの」にならない。何気なく開いた小説の文面も、電化製品の取り扱い説明書も、契約書も「人」の眼が作る。