あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

二つの瓜

そんな事、我慢しなくても良かったのに、と、子供を抱き締めてやりたくなる時がある。けれど、子供とて我慢している最中は、他の事に気が回らないくらい必死だったろうとも思う。「大人に相談できる」という方法があって、しかもそれはごく妥当な安全な方法であると分かっていれば、彼は迷わず私に相談したことだろう。「そんな事」を我慢させてしまった私にも当然、「打ち明けて欲しかった」という情けなさは残るし、でも私に打ち明けるアイディアを思い付かなかった彼の悲しさも痛いほど分かる。

遠慮とか、気遣いとかではない、彼は、全く、大人に頼るという事を思い付きもしなかったのだ。後々に、「ああ、そうか、そういう方法もあるのか」と知るだけで、当時、彼は、世間の全部と戦っていたのだった。

ああ、こんなところも「我が子」なんだな、と泣き笑いしたくなる。小さな身体に、精一杯の「正しさ」を詰め込んで、大切な物を守って、傷付く。我が子よ。