弱味を握る
あと10年もして、
君が手の付けられない
「クソガキ」に成長したとしても
君が土下座しながら
眠る癖があったとか、
おっぱい大好きだった事とか、
下の歯よりも上の歯が先に生えてきて
食事中のリスみたいな口許だったとか、
お母さんは覚えているからね。
君が独り立ちして
生意気な口をきくようになったとしても
このお腹の中で、
ぽんぽこ、元気にキックして
夜中に起された事、
お母さんは覚えているからね。
大丈夫。
君が将来、
お母さんなんか大嫌いって
叫んだとしても、
お母さんは平気だよ。
幼かった君が、
一生懸命、
生きようとしてきた事、
お母さんは
知っているから。