あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

優雅に、右、左。

最初に

覚えたのは、

おっぱいが

どこにあるか。

 

次に

気が付いたのは、

おしっこやうんちを

すると、お尻がムズムズ

気持ち悪いっていうこと。

 

そのうち、

何故か

この世界には

明るい時間と暗い時間が

あるようだ、と発見。

 

それから

常に側にいて

あたふたしている人達が

自分が泣くと

更にあたふたするらしいと

いう事。

 

目を開けて

口の端をちょっと吊り上げたら

面白い事に

周りで自分を見下ろしている

人達も同じように

口の端を吊り上げる。

 

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上手に出来ない事があれば、

手を添えてくれる人がいて。

 

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前には

白く平たい物から

細長いヒモみたいなモノを掬って

食べている誰かがいる。

 

あれは、なあに。

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「すぱげっち?」

あのキラキラした道具は?

へー、

「フォーク」って

言うんだね。

 

あ、僕、あの人知ってるよ、

確か、

「お兄ちゃん」って言うんでしょ。

僕、あの人、大好きだなあ。

 

聞いて、聞いて、

僕ねえ、あのね、

あのね、

いっぱい、

良い事、解っちゃった。

「お母さん」。

 

少しずつ

世界とつながっていく子供達。

お腹の中でプカプカ浮かんでいた頃は

天も地も、

右も左も、

朝も夜も、

暑いも寒いも、

全部を超えて、

同時に全部を知らなかった人達。

 

こちらが右手、

こちらが左手。

君達が繋がろうとしている世界は

広大で、不安定で、精密で、理不尽で、

恩寵に溢れ、時に厳格。

君を包み、

君を導くこの世界が、

君と別の誰かが連鎖してく

温かい広野であるように、

私はここで、

「母」でいる。