あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

人に飽きる人。

飽きない。

 

本当にこれは

凄い事だと思うんです。

 

見飽きる。

食べ飽きる。

使い飽きる。

喋り飽きる。

 

いろんな事に

くっついて回るくらいに

飽きるという感情は

私達の生活に馴染んでいるんです。

飽きたから、という理由で

物を捨てるし、

飽きたから、という理由で

人とも別れる。

もしかしたら

仕事だってそうかも知れない。

飽きたから、

辞める。

なかなかそう思い切った事は出来ないまでも

仕事を始めた頃の情熱は

多少なりとも温度を落としている。

誰にだって経験はある。

何かに飽きたら、

そこから元通りの状態に

自分を引っ張り上げるのは、

ややこしくて、ちょっと難しい。

 

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だから

改めて

私はびっくりするんです。

主人は決して仕事に

「飽きる事」をしない。

楽しい事ばかりではないにしても

「毎日、面白い」と言い切って憚らない。

夜中にかかってきた取引先からの電話に

声を荒げていた事だってある。

雨風が激しくなり

現場に出向く為に休日を切り上げた事だってある。

家族サービスの日にも

彼の携帯電話には仕事場から連絡が入る。

平穏な一日を

きっと彼は過ごした事がないに違いない。

 

飽きない。

 

東京という街が

いつ見ても

どこかで工事が行われていて、

いつ見ても

なにかが入れ替わっていて、

いつ見ても

知らない街角では

新しい人達が幾度となくすれ違っている。

 

「飽きないんだ」と

主人は言いました。

飽きないから、

ここにいたい、と。

 

この先の事は

誰にもわからないでしょうけれど

ここに今いる理由が

飽きない事、なのだとしたら、

物事に飽きると言う事は

もうそれだけで何かの終わりの

ような気がしてしまうのです。

 

伝え飽きる。

働き飽きる。

歩き飽きる。

生き飽きる。

 

飽きない。

 

本当にこれは

抗いようがないほど

人の根本的な物と

結びついているのだと思います。