あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

あかるい呼び声

優しくもある君の名を

花の姿をなぞるように

呼んだ日もある。

眠りに落ちる僅かの合間に

その呼吸音を確かめる為

膨らんだ唇に手をかざしもした。

 

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余りに頼りない君の背は

知らぬ間に強く粘りのある物になり、

それを追いかける私を置いて

次々に驚きの谷間を飛び越えて行く。

 

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いとも容易く、

軽々と、

翼の生えた踵は宙を蹴り

大地は怒りの土煙を上げている。

 

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逞しく立つ君の名を

声を枯らして母は呼ぶ。

天を割いて落ちる滝へ

祈りの斬撃を放つように。

 

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君を留め置く重圧など

この世界には

とうに無いのだね。

自由の中に一人の君があるのか。

君の中に幾万もの自由があるのか。

解き放つ推進力は

物質的な躍動をすでに凌駕し、

ひたすらに、

高みへ、高みへ。

 

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走る。

駆け抜ける。

踊り上がる。

 

影さえ残さぬ、

燕の飛翔は

遠い呼び声を

振り返りもしない。