あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

家族の「いろは」、いろはの「い」。

 待たされるのが嫌い。

 約束と違うのが嫌い。

 上からモノを言われるのが大嫌い。

 恐らく、主人の主義主張はこういう特性に由来しているのでしょう。AB型獅子座、建設業界勤務取締役、175センチ、体重0.1t(!)、3人兄弟長男。あんたがたどこさ、ひごさ、ひごどこさ、熊本県出身、ひごもっこす(※熊本人に多く見られる「頑固」で「反骨」的な性格を指す言葉。←ウィキペディア先生より)。出会った頃からこの調子。「どうして結婚したの?」と言われたら、「あのね、結婚ってのは、愛情だけでは解決出来ない事、いっぱいあるのよ」とニヒルに笑ってやります。

 とにかく彼、我が家においての影響力が大きいんです。平たい言い方をすれば、亭主関白。今時の表現なら、モラハラ亭主。柔らかく言えば、正統派の雄ライオン。上品に包んでしまえば、厳格で古風な人。晩酌を欠かした事はなく、休日は朝から飲んでます。下戸の家系で育った私は、もうそれで何度彼と衝突したか知れません。義理の両親はジョウゴです。今でこそ加齢の為、酒量は減らされている義父ですが、現役バリバリの壮健でいらした頃は一晩でも焼酎を傾けていたそうです。

 「家事、育児、家庭サービス? え、誰がするの、え、俺が? おいおい、冗談はよしこちゃんだぜ!」そんな事は、はっきり口にはしませんが、生き様全部で言い切ってしまえる人なんですよ、私の主人という人は。残念なお知らせで恐縮です。でも、現実にはいるんですね、そうなんです、いるんです。驚きましたか、いえいえ、遠慮なく、驚いていただいて結構です。もう、慣れっこです。泣いてませんよ、大丈夫です、え、これは涙じゃありません、眼から、鼻水です。

 天は二物を与えずと言います。一つの利点があるとするなら、よしとするのが心の安寧の為には良いのかも知れませんね。しかしながら、世間を見渡せば、育児、料理、洗濯、掃除、子供の送迎、近所付き合い、何でもござれ、なんなら、僕が子供をみておくから、君は安心して買い物の後に美容院行っておいで、なんて御主人様がワンサカ存在しているのですよね。嘘みたいですよね。それって、平成の時代の現実のお話ですか、という感じです。漫画の主人公みたいなお父さんが、御主人様が、生きて歩いて笑って、そうして現在も幸せなGWの後半戦を舞台に大活躍しているとは、もう、眩暈がしそうです。お疲れ様です、ご苦労様です、本気ですか、正気ですか、貴方、2次元の方ですか?羨ましくなんかないです、今はただ、泣きたいだけです、羨ましくなんか、ないやいっ!

 ごめんなさいね、情緒不安定です。大丈夫です、噛み付きませんから、怯えないで。

 私にも長男5歳と次男1歳の「ちっちゃい暴君たち」が出来ました。もうこれだけでキャパシティーはパツパツです。そこに、100キロ越えの「でっかい暴君」までお世話しようだなんて、どだい、無理なお話だと思いませんか。思いますよね。思って下さい。150センチちょっとの40歳の女には、重量オーバーです、はっきり言って。

 しかしね、頑張ってた頃があったんですよ。彼が不機嫌にならないように、じっとこらえていたり、「馬鹿だ、間抜けだ」と罵られても、グッと声を押し込めて子供達に無理な笑顔を作って見せたり、酒を飲んで更に横暴になる彼にでも健気に尽していた事がね、あったんです。うふふっ、可愛いでしょ。……こら、ここ、笑うところじゃありません。めっ!

 でもですね、やっぱり、私も、いつまでも乙女ではいられなくなったんですよね。強くなるんですよ。これが「母」という怪物なんですよね。一生懸命、家庭参加されている御主人様方には無縁なお話なんですが、殊に、我が家の主人に対してはですね、私は「物申せる」立場に成りました。もしかしたらこれも私の持つ関西女の意地みたいなのが手伝っての事かも知れません。次男を産んだ辺りからですかね、守るモノが増えた女性の身体って、強靭なものですよ。「しのごのうるせー、あほんだらぁっ!」(失礼、テヘペロっ)なんて言葉もスルリンっと出て来るんです。いや、しょっちゅうそんな風に「御乱心」しているわけではありませんが、念の為。

 義理の両親には本当に申し訳の無い事です。愛おしい我が子が、他人のバカ女にクソミソ言われたら、そりゃ、臍で茶を沸かします。確かに、正面切って喧嘩を値切らず言い値で買ってしまう女なんて可愛げも鼻毛もありゃしません。そこのところは、深く反省ですが、とりあえず、冷静になれるならそもそも喧嘩なんかしませんよね。したくてするわけじゃないから、冷めた時が虚しいんですよね、喧嘩って。

 私も本当に傷だらけの女だと自覚しています。回りくどくて、融通が利かない、小うるさい、不器用な女です。主人との共通点と言えば、鉄壁を誇る「頑固さ」ですかね。要領が良くない上に小回りが利かない、燃費の悪い軽自動車。最悪です。

 「どうして結婚したの?」と言われたら、「あのね、結婚ってのは、愛情だけでは解決出来ない事、いっぱいあるのよ」と何度でもニヒルに笑ってやります。

 そんな二人が、GW後半初日。

 盛大に喧嘩しながらも、主人の不機嫌に振り回されながらも、私の気ままさに翻弄されながらも、朝5時に起きて、主人が子供達をちょくちょく見ている間に私は家事をこなして、東京の自宅を9時に車で出発して、子供服を買い足して、違う店で大人の服を買って、少し進んでファミリーレストランで昼食を済ませて、埼玉県の所沢市の苺農園で私・長男・次男3人人生「初!」のいちご狩りにいそしんで、川越市に移動して小江戸風情を楽しんで、「あれ、新しい店増えてるね、さすが凄い人、え、この車道、歩行者天国になってるよ、ヨサコイやってるね、脇の道ではひょっとこ踊りやってるよ、ちょっと見て行こうよ、ああ、獅子舞もしてるよ、うわー、おしし様がキレッキレの踊りしてるね、うわっ、おしし様の中の人って、めちゃイケメンじゃん」とかワーワー騒いで、帰る間際に私が迷子になって、子供二人連れた主人にキレられて、でも私も勝手にあっちこっちフラーっと出掛けて行く主人にキレ返して、車の中は険悪ムードだったけれど、子供達が「お父さんも、お母さんもまたやってるわ」みたいな顔してたので喧嘩も長続きしないで、その内、また所沢市に戻って来て、ずっと長男が欲しがっていた「仮面ライダービルド」のTシャツをユニクロで買って、隣接したホームセンターで私が鑑賞用の水草を購入している間に、主人と長男が自動販売機でアイスクリーム買って食べて「また、甘いモノ食べてる!」と私が怒って、「うるせーな」と主人も不機嫌顔に戻って、眠い目をこすりながら子供達がウトウトしている中、地元まで帰って来て、新しく出来たばかりの近所の洋食屋で惣菜買って、帰宅して、すぐにお風呂を沸かして入って、夕飯食べて、ホッとしたのも束の間、何でか知らないけれど次男が子供用の椅子(食事に使っている物ではなく、リビングで使用しているちっちゃいパイプ椅子)の脇に胴体をすっぽり嵌め込んでしまって抜けられなくなり、レスキューを呼ぶかどうするかで一時騒然となり、主人が車の後ろへ積んである工具を取りに外出している間、偶然にも私が次男を助け出し、戻ってきた主人に「なんで、無理に助け出すんだよ!」と訳の分からないキレられ方をし、「椅子を斜めにしてたらスルっと抜けたもん!」と私が再びキレ返し、臍を曲げた主人がふて寝をしにさっさと寝室へ行ったので、ムカつきながら、私は風呂に入り、食事を摂り、洗濯機で回り終わっていた洗濯物をカゴに移し替えて、「さー、これを干したら、今日の業務は終了だ」と肩の力を抜いた時、思い出したのがブログの事だったので、こうしてノートPCを広げて文章を打っている今、というだけの、何の変哲も無い、一日を過ごしましたので、ひとまず、覚え書き程度に、ここへ記しておこうと思います。