あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

単発の想い・3連 Ⅲ

・収納について思う事

  収納スペースが充実していると、確かに細々した物がそこへ収まるので片付けが上手に回っているように思えます。ただ、実際には目立った場所にモノが置かれていないわけで、物理的には「移動」しただけに過ぎません。我が家は主人の方針で賃貸住まいで終生を通す予定ではありますが、もし、住み替えるにしても「収納、大容量!」の物件はあえて目標にはならないだろうと思っています。物が溢れるのは本意でない為、上手く収納出来るのは望むところです。ただし、たくさんある収納スペースには自ずとそれにふさわしいだけの物が集積されてくるように思うのです。心理的な安心感からかもしれませんが、空きスペースがあればここに収めるだけの物質を遠慮無く持つことが出来るからでしょう。

 1人2個までのカラーボックスで上着と下着を収納し、おまけに設けた小さいボックスに服飾雑貨を入れます。冠婚葬祭用の衣服は春夏用1セットと秋冬用1セット。私の場合は黒いスーツ(スカートとズボン)を用意しています。靴なら6足(スニーカー、通勤用2足、冠婚葬祭用、おしゃれ用、雨靴)。元々、自分が好みで購入しているのもありますが、襟付きのシャツなどは何かと便利です。シンプルな物であれば急な式典にも重宝します。夏は専らポロシャツとヘビロテで着回しです。

 ポイントメイクしかしない為(それも行事のある時のみ)、クレンジング剤も最低限。化粧水・乳液・保湿ミルクも持っていません。「40過ぎて、なかなかアクティブだな」と自分でも呆れるのですが、どうにも私の生活には必須ではないようです。

 リスの悲しい習性として、頬袋にため込んだ食物を腐らせてしまい、時々病気になる個体があるそうです。あれもこれもと手を伸ばしてため込む前に、自分の手に負える範囲のものだけというのも私にはピッタリな習慣であるようにも思うのですよね。

 

 

・腕時計

  今、使用している物はCITIZENの『xC』(クロスシー)という物です。それまではCASIOの『G-SHOCK』のレディースを愛用していました。いま一つ、手にする事が出来るのならSEIKOの『OCEANUS』(オシアナス)が欲しい所です。防塵、防水、電波機能付き。子育てをしているとこの三点は押さえて置きたいところですね。

 育児休業が明けてからつくづく実感したのですが、日々、時計の針とにらめっこなのだという事です。もっと言ってしまえば、休暇中はほとんど腕時計をしていませんでした。買い物の時も、遊びに出かける時も、携帯電話の時計表示も気にしていなかったかも知れません。それだけゆるやかに時間が流れていたのだという事でもありますし、自身が主体になって回して行く作業が多かったという事でもあるでしょう。勤務時間を中心に一日のタイムスケジュールが組まれるようになってから、生活スタイルは一変します。時間の制約が否が応でも生まれますし「まあ、いいか」が通用しない場面にもしょっちゅう出くわします。それもまた平坦な生活のアクセントになって、私には返って良かったのだと思います。そもそも私は、気を許すと自分に甘くなってしまうので、外的にでも重たいお尻を叩いてもらうきっかけが必要ではありました。次にこれをして、この作業をしている間に、これを終わらせて、時々、子供達が予期せぬ事をやらかしてくれるので、イレギュラーで速攻これを終わらせて、最後はこれだ!みたいに、トントンと片付けていく(実際はそんなに上手くは回りませんが)、その必需品が頼れる相棒、腕時計。

 身につけると気持ちが引き締まる、少なからず「縁起物」のようでもあるアイテムです。

 

 

・握り飯と味噌汁

 握り飯は塩握りが一番美味しいです。いや、それでは表現しきれていないので、具体的に言いますと「つやっつやに炊きあがった銘柄米と、にがり入りの深い味わいの塩、これでこしらえられた、やや温もりの残る御握りに、口どけと香りが絶妙なしっとり系の海苔がまかれてある」握り飯が、私は大好きなのです。御飯、私の生涯には無くてはならない物です。

 出産祝いで頂いた物で大変重宝して、嬉しかった物も「米」でした。自分ではなかなか手が出ない南魚沼産のコシヒカリ10kgは実に有り難かったです。その他に素敵だと思ったのは各地のブランド米が3合ずつ小袋に小分けされたそれが12種類ほどパッケージングされたギフトセット。さしてグルメでもない私でさえ、米の風味がこれ程違うのかと圧倒された思い出があります。どれもが違ってどれもが旨い、ただの最高な贈り物でした。

 添え物は卵焼きでも漬物でも唐揚げでもお煮しめでも良いのですが、やはり外せないのは味噌汁でありましょう。

 具は玉ねぎ、わかめ、豆腐、油揚げ。麦味噌か白味噌でいただきたい所ですね。出汁は煮干しで取りましょうか。関西出身の身には、田舎で慣れ親しんだ味が懐かしいです。

 私の中で至高の味噌は母方の祖母が毎年仕込んでいた自家製の白味噌です。この味を探し求めて亀戸にある老舗の味噌屋にも足を運びました。文化の中枢の東京の、しかも味噌専門店でも出会えなかった幻の味噌。祖母が良く作っていたのは玉ねぎとわかめの味噌汁です。少ししょっぱいのですが、何度頂いても飲み飽きないあの味。大好きだった彼女の思い出と共に、その味噌汁の美味しさも遠い物となりました。

 離乳食で大活躍しておるのも我が家では握り飯と味噌汁です。人参も、牛蒡も、ジャガイモも、小松菜も、豚肉も、鮭も、味噌のいい香りがちゃんとそれらを一まとめにして「御馳走」にしてくれるんですよね。ちょっと小腹が好いた時にも、ちゃんとお腹を満たしたい時にも、握り飯と味噌汁はその役割を果たしてくれる頼もしいコンビです。あらゆる具材を圧力鍋で仕込んでおけば、葉物野菜の手強い繊維だろうと、ゴリゴリとした根菜類だろうと、赤ちゃんの歯茎で簡単に磨り潰せる万能の味噌スープに成ります。勿論、大人でも胃腸が弱っている時も、抜群の看病食に出来ます。握り飯と味噌汁だけで三大栄養素の糖質・タンパク質・脂質は勿論、食物繊維・ミネラルさえ、全部賄えてしまう脅威の応用力。しかも、体内への吸収が緩やかな米の糖質、エネルギー変換率の高さ、腹持ちの良さ、ダイエットの食事制限にも工夫次第で十分に適応できる握り飯と味噌汁コンビ、お前等、敵無しか!

 指先をそろえて、心を込めて、真摯な気持ちで「いただきます」。本当の意味での、御馳走と呼べるものには、そんな素直な想いが自然と溢れて来るのです。