あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

早瀬、深淵、とうとうと。

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懺悔が簡単に出来てしまうのなら

これほど心が救われる事はないだろう。

すがすがしく拭われる心地よさは

そうおいそれと味わえるものではない。

 

私達は多くの時間を失敗に費やす。

後悔や無念や悲嘆や憎悪に。

ある一点ではっと我に返って

放り出してきた荷物に気付くのだけれど

もう身体は疲れ切っていて

最初へ立ち返るのも億劫になってしまっている。

 

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仕方なく惰性を選ぶ事もあるだろう。

追い詰められた自分を消去法が労わってくれる事もある。

弱い、と認めてしまうまでには

私達は随分と余計な遠回りを繰り返すのである。

くたくたになって、もう一歩も歩けないとなってから

ようやく、「ああ、なんて自分は小さな存在であったのだろう」と

天を仰ぐのだ。

泣き顔を見せるには遅すぎるように思えたり

弱音を吐くには周りから取り残され過ぎているようにも思える。

詫びの言葉を

申し開きを

適切な言い訳を

無性に誰かに聴いて欲しくなる。

そうかそうかと、ただ黙って頷いて肩を寄せていて欲しくなる。

「望んでそんな事をしたのじゃあない」と

狂人のように叫んで回りたい衝動に駆られる。

 

寂しい子供をいっぱい抱えて

人は今日を生きている。

人は歩く。

泣き腫らした目を見開いて

また昇る朝日に向かって。

 

この道は

私が歩くと決めた道。

嘆きの川はとうとうと流れ去る。

正解を問わない優しさと

甘えを許さない厳しさと

野放図にごうごうと

清らかにりんりんと

一人、道を行く私のそばを

川は一筋、

尽きせぬままで。