あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

社会

標榜する本当の「理念」

誰かを犠牲にすれば成り立つ仕事というのは、それはもう「仕事」ではない。誰かの何かを切り取る事によってなんとかバランスを保てるような作業は、もうそれだけで会社は引き受けてはならないのだと思う。客に損失を出させないのは当たり前だとしても、社員…

解っていないわけじゃあないんだよ。

繋がっていたい気持ちは解る。自分も独りきりを持て余す事があるから。そうは言っても、やり切らなければならない課題は日々あって、ひとまず我が儘は脇に置いておく。 見本のような生き様を選んでもいいけれど、それに伴う気力も体力も備わっていない。理想…

あちらがわの事情

いつも羨ましくなる。お洒落な人が、デザートに頼む美味しそうなケーキの画像。映り込んでいる磨かれた銀のフォーク。それを持つたおやかな手。指先を彩るマニキュアの艶。繊細な金属のリング。 そうなれない、とどこかでくくっている私がいる。溜息が出るの…

使用方法

「どうせ」という逃げ口上は、自分を慰める為に即効性があって、もっともらしく聞こえるから怒りや不安を落ち着けるには最適な文句のように思える。だけれども、その言葉を言い聞かせて無理にでも納得させた自尊心は、やはりどこかでくすぶりが冷めないまま…

此度は誠に……

深刻な状況になるほど「そもそもが」が登場する。「そもそも、そんな事を繰り返しているから」とか「こういう状態になるそもそもの原因が」とかいう諸悪の根源探しだ。 改善する為に根本の悪玉を見つけるのは構わない。ただ、どこそこの論文を引き合いに出し…

「無垢」を問う。

人からの親切に応える力が欲しい。悪意から発せられた外見上の「善意」でなく、素朴な真心からくる「思いやり」に対してだ。 自分の心のキャパシティーの問題なのかも知れない。良かれと思ってアドバイスしてくれた事、自分の為を思って差し出してくれた手、…

「イイネ!」を育てたい。

こんな時期だからかも知れないし、元々がそういう風土なのかも知れないけれど、良い事を思い付いた人に対して、絶対にどこかからは反対意見が飛んで来る。冷静な判断で、あるいは、好奇心が高じての批判的心理で、強烈な言葉が届く。 だけれど、こんな時期だ…

明日は何を話そうかな。

自宅待機、自宅勤務の社員が我が社でも増え、社内は活気のない状態が続いている。社員同士の他愛ない会話が楽しみな昼食時も、人同士の接近や飛沫感染を防ぐ目的で、個人のデスクでひっそりと弁当を広げている状態だ。 そんな中でも、新しい面白味を見つけた…

心打つモノ

不確定な事が多くなると、「自分力」みたいなものが、あからさまに試される。 動かしようのない不幸を前にしたとき、判断力や持続力や瞬発力や慈愛の強さや倫理観や、普段私達が最優先していなかったものが、一瞬にして「生きるカギ」に変わる。いや、そのよ…

ドッカーン!よりも、ポチっとな派です。

ベストなアイディアを探して出遅れるより、ベターなアイディアで打って出る、という考え方が好きだ。 最重要事項である「前進する」を達成するには、溜めて撃つ方法も有りだろう。でも、障壁を打ち崩すように、少しずつ、有効であろうと「思われる」小さな弾…

出発点に立った勇気ある人へ送られるべきもの。

共通言語を持つ人同士にだけ、共通の価値観が存在するのは当然の事だ。 「やってやれない事はない」というオススメも、「やってやれない事はない」という事を経験した人にしか響かない。「やればできる」という励ましも「やればできる」を未経験の人には、怖…

数値化できないって、そういうことじゃないかな。

損得を考えてしまったら、もう何もできない瞬間がある。この労働は自分がもらっている給与に見合っているのか、とか、別に親しくもないのにあの人に挨拶なんてする必要はないんじゃないか、とか。 そう思うのは勝手だし、確固たるポリシーに基づいて媚びを売…

止まる自由

ゼロから始める人がいる。なんならマイナスの地点から助走を付けて、屈託もなく伸び伸びと飛び越えて行く人がいる。 気負いがないかと言うと、そうではないらしい。初めての経験に多少の恐怖もあるらしい。それでも、そこから始めるしかないから、そこから始…

借りものの楽しさ

楽しいと思う感情は、損得に影響されやすい。「これはいい」と喜んで始めたはずの事でも、誰かの陰口や、「それはワリに合わないんじゃない?」といったアドバイスのような物に触れたとたん、ちょっと足腰が弱くなるんだ。 自分の中の「これはいい」が、揺る…

論点

結果なんて求めだしたら、もうこれは甘えであって、プロセスの無い成功を望むのと同じくらい危うい事だ。どこかに行きたいと思う、次の瞬間にはどこかに着いている、それはとても便利に思えるけれども、あっけらかんと運ばれただけの自分が残る。 柔らかな物…

冒涜

流暢な事がどれほどのものかと言いたい。器用な事がいかほどのものかと言いたい。情熱や努力や親身である事や真心を、どこまで無視すれば気がすむのだろう。 素直であると何か不都合があるのだろうか。恥ずかしさの線引きはどこにあるのだろうか。真摯にひた…

つづく。

あの人には成れないけれど、あの人の仕草を真似る事なら出来る。 あの人のような振る舞いは叶わないけれど、あの人の姿勢を見習う事なら出来る。 あの人の生き方を越える事は出来ないけれど、あの人の背景を想像する事なら出来る。 あの人にも、目標とする人…

どこに「センス」とやらが、あるかという事です。

営業会議の席で、1つの提案をしました。それについてある社員が反論をしました。会社の業績を伸ばす為に何をしたらいいかを話し合う場で、改善点の提案に対して、批判をする内容でした。 業績アップは必須です。夢や未来や理想も、その土台を構築するから実…

こどもイズム

努力する事そのものに、夢中になれる子供達は、眩しいです。近道をすればいいのに、ずるい事をすればいいのに、自分にルールを課して彼らなりの「正しさ」を貫くのです。時々、友達同士で、互いの「正しさ」を戦わせる事はあるのですが、何等かの形で決着が…

「無理」は、きっと私達が手作りしている。

無理に穴を開けないと通せない物があるのなら、それはそこを通すべきものではないのかも知れません。ギリギリに無駄をそぎ落としていながら、それでも何かを捨てなければ受け取れない恩恵であるなら、そもそも恩恵では有り得ません。 仲間達は、それぞれが皆…

凌駕する。

つまらない事を言ってしまったな、と後悔する日があります。横暴な発言をしてしまった日、相手の心情を思いやれなかった日、私は長い時間落ち込みます。 発した言葉も、行ってしまった行動も、放ってしまった感情も、示してしまった態度も、そのどれもにリセ…

あおげばとうとし。

卒業文集の原稿へ目を通す機会がありました。私は出版・印刷会社に勤めているので、上がって来たばかりの文集原稿に触れる事が日常にあります。拙い筆跡で書かれた原稿用紙の束を抱え、誤字脱字、改行の訂正、段落の見直し、いわゆる校正作業の手伝いもしま…

「知らぬ」という恥

生きることは、難しい事だという格言は、世界中の芸術や論文や小説のテーマに成ってきました。人の生き死にに関わる物事は、人がどうにかできる事ではないから余計に難解で造形しにくいのかも知れません。 生きることは、自分の後始末を綺麗に整える為に細心…

「正しい者」達の傲慢

善意から出たアドバイスは、誠に扱いが難しいと言えるでしょう。 次男が通う保育園では、園児の父母が運営する保護者会が大きな力を持っています。委員選出は立候補がいなければ未経験者から強制的に選出する事になっています。公設民営の認可保育園で、園側…

まこと

つまるところは、自分を助けてくれるのは、自分が自覚している「誠実さ」であるという事なのです。 仕事をしていると、失敗や成功は分刻みです。目論見がはずれる事もあり、また予期せぬ棚から牡丹餅もあります。知識のあるなし、経験のあるなし、生まれ持っ…

心の海

肝心な部分、本質の部分は、たぶん、言葉の力くらいではどうにも動かせないのではありますまいか。表現したい事の真髄、または真価は、私達が情報をやりとりする道具としての「共通語」程度で扱える厚みのものではないのですよね。 だとするならば、私達が解…

過つ(あやまつ)、過ちても、なお。

間違ってもやり直せる、と解っていれば、大概の事には臆病にならずに済みます。人の人生を終わらせるとか、故意に誰かを陥れるといった事をしない限り、恐らく、ほとんどの事は「間違ってもやり直せる」のです。いいや、そうは言っても、やり直せない事も世…

胸の星に願う

感情と言葉の隙間は、この先もずっと「相違」が挟まったままであることでしょう。感動と詩の狭間は、永遠に埋められる事なく「違和感」が居座るのだと思います。英知に富んだ言語学者でも才気に溢れた詩人でも、私達の悲しいわけを、私達に悲しみを突き付け…

いんでん、でんねん。

印伝の名刺入れを購入しました。紅色に染めた鹿皮に、黒漆で唐草を描いた優美な意匠です。定期入れ、印鑑ケース、自宅鍵用のキーホルダーも、私は印伝で揃えています。耐久性もあり、柔軟性もあり、小洒落ているのに主張し過ぎないのが気に入っています。 印…

「人」が作る、って事なんだよなあ、結局。

私は2歳離れた弟を持つ「姉」です。この私が4歳差の2人の息子を持っています。 今、私は仕事で「営業部」に属しているのですが、当然ながら、部署には営業部長と何人かの営業部員が所属しています。部長は女性で、御兄弟は弟さんがいらっしゃいます。課長…