あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

自分

年老いて、増えてゆくもの、つらつら。

40歳の白髪が行き着く先は、いったいどこであるのだろうと惑います。20代の後半から、1本、2本と銀色のモノが生え始めていた私は、何となく見慣れた白髪をこの年代まで特に気にせず過ごして来ました。子供を産んでからめっきり増えたように思われたの…

願いましてーは、関西なーりー。

私の関西訛りは、上京してから全く何物にも影響されません。出生地は大阪府の泉佐野市、「泉州地方」と言われている地域で、出身は和歌山県の県庁所在地付近です。結婚するまでは近畿圏から出た事がなかったので、私のペルソナは生粋のモノであることでしょ…

母ちゃん、啖呵を切る。

ルームシェアを許す程に親密ではないけれど、いつも遊びに出掛けるとなると誘い合ってつるんでいる間柄の友達。今の私と主人との関係は、恐らくソレです。 同居している頃に経験した苛立ちや憤懣は、別居生活へと軸をずらした途端にモヤのように薄れて行きま…

ナマケモノが、一日数枚の美味しい葉っぱしか食べない理由。

面倒だから、手放す。面倒だから、持たない。面倒だから、工夫する。面倒だから、大切にする。私の動機は、往々にして「面倒だから」。 ものぐさであるが故、管理や物の捜索に費やす労力や時間が惜しいのです。増えすぎて困るのが書籍だとすれば、読む頻度が…

やはらかに、こもる、秋。

きっかりと、1年経ちました。私と子供達と、42平米の木造の2階に仮住まいしてから、早いもので。 専業主婦で無かったから思い切れた事なのかも知れません。就業して経済力が我が身にあるという心強さは何ものにも替えがたいです。小さな頃から男勝りだっ…

恩寵

八つ当たりをしている人は、本当は自分が泣き出したいくらい辛い人なのではないかと思い至りました。結局、泣いてしまえば、いくらか楽になるのでしょうけれど、泣き出すタイミングやきっかけがなくて、パンパンに膨れあがった重いお腹を抱えて右往左往せざ…

東京の「地面」を買いましょう。

家を買います。土地付き平屋を、私名義で買います。 東京に家を建てるというのは、簡単な事ではありません。東京に限らず、我が城を手に入れるのは、100円ショップで紙皿を買うのとは訳が違います。 今日、昼間、生まれて初めて不動産購入目的でいわゆる…

ゆらゆらと、ふるえ。

全く、容赦のないものなのです。子供達の成長スピードというものは、大人がのんびりと構えている間にドンドン加速度が付いていくのですから手に負えません。 アッと言う間に湯が冷めてしまう様な寒々とした浴室で、小さな湯船に私と、2人の息子達と、弁当箱…

「点」を置く。

「あるがまま」を受け入れ、現状へ自分の感情を馴染ませるのに、随分時間がかかりました。まだ不安定で、核の部分も落ち着かず、出来たての小惑星のように私は今でもグツグツと揺らぎ動いています。 二人の幼子を連れて、家を出る決意をしたのが去年の十月で…

メロスよ、走れ!

40歳の女が、泣いたのです。身長154センチ、体重48キロ、体脂肪率22パー、事務職パートタイマーの、どこにでも転がっている石ころみたいな地味な女が、夕方6時、薄暗いキッチンの片隅で、両目をショボショボ涙に濡らして、泣いたのです。そう、タマネギを…

大きなつづらと小さなつづら

収納容量は、たぶん、嘆くよりも慣れた方が気持ちがすっきりするものなのだろうと最近思います。大きな「入れ物=物件」から小さな「入れ物=物件」に引っ越してから1ヶ月経ち、その気付きは少しずつお腹の底に収まるようになってきました。 家を建てる時、…

兄と弟のブルース

「お兄ちゃんだから」と言う言い方が好きではありません。先日6歳の誕生日を迎えた長男はいよいよ来年春には小学校に上がります。4歳差(学年で言うと3学年違い)の弟と、兄弟喧嘩も激しくなってきました。まだ取っ組み合いの武術大会のようにはなってい…

エゴイスティックファッション

紅葉がカッと華やぎ、朝夕の冷気が身に染みるこの頃。目覚めの折、出勤の折、上着の襟を指先で立てたいくらいの気持ちになります。ついこの間、衣更えしたばかりなのに「この服装で良かったのかしら」と少し心許ない気にもなってしまいます。 以前に書き留め…

ミニマム VS シンプル

一昔前。冠婚葬祭をどのご家庭も自宅で行っていた頃、来客の為の食器やもてなしの茶器などは何でも一揃え、図柄も造りも同様のものを誂えておく必要がありました。ですから、水屋にしろ納戸にしろそういったよそ行きの器が大切に保管される場所が求められた…

朝のおつとめ

研いだように清々しい朝の気配があります。 遅い日の出を待ちかねて、目覚めたままに重い鎧戸を開けます。周囲はまだ浅い眠りの中。穏やかで厳粛な、洗い上がったばかりの風が小さな我が家の部屋という部屋に行き渡ります。 新居に引っ越して半月。私の日課…

シーソー

立ち止まらない、と決意した時の女性は凛然として強いのだと言います。常に複数の作業と思考を行える女性としての特性がそうさせるのか、あるいは、逆に一つを切り離さないと次に邁進出来ない不器用さがそうさせるのかは解りません。客観的に見て、これを「…

夜の中ほど。

主人が不在の夜。子供2人と私とで、質素な晩御飯を終え、バスタブに半分程の湯を張ったお風呂に長々と入り、ケタケタと自堕落に笑いながら歯磨きを済ませ、温かい毛布にくるまって、眠りに落ちるまでのわずかな時間を思いつくままの童謡を口ずさんで寝転ん…

祈る。

北海道の今回の大地震で、苫小牧在住の弟が被災しました。自宅の停電は漸くの事で復旧したそうですが、まだまだ不便な地域も多く残されています。ライフラインの修理に献身して下さっている方々も、大半がご自身も被災者です。助け、助けられ、肩を寄せ合う…

あの空の下を、想う。

9日4日、和歌山の実家で独り暮らしをしている母が、台風により被災しました。9月6日未明、北海道苫小牧で独り暮らしをしている弟が、地震により被災しました。2人とも、停電による不自由を味わいました。東京に在住する私からは携帯電話のみの連絡しか…

泣かない人

はなから私は、自分が器用には生きられない種類の人間であるのは勘付いていました。少しの失敗や自分の不甲斐無さや、勝気な癖に妙に臆病である事などが重荷になり、それでも適当にいなす事が出来ずに視線が上げられない折がたびたびあります。環境が私を追…

反旗を翻す。

自分の「完成形」って何なんだろうなと思うのです。今の自身に満足出来ていない状態の人が大勢世の中にはいて、居場所を探していて、現状をうらんだりしています。世界に不満をぶつける歌詞の歌謡曲も相変わらずヒットを飛ばしていますし、SNSから不満の声が…

形無きものの作法らしきもの

1000文字という枠で自分の中に浮かんだ事象について書いています。やり始めたのはここ最近。これが少し楽しくなってまいりました。旅行記を記すには制限を外しますが、日々の雑記はこれが今のところしっくりはまる気がしています。 1000文字は原稿用…

いろは、にほへと。

書道を始めたいとずっと思っています。正確には「再開したい」でしょうか。手習いしていたのは小学生の頃。週3度通っていた教室の師範は「滝本先生」と言います。普段は消防署勤務で夕方から夜にかけて間借りしている住宅の一室を使用し生徒指導に当たられ…

コント「もしも、醜いアヒルの子が子育てをしたら」

「みっともないからやめなさい」というのは至極まっとうな注意の仕方だと思います。ただ、これは誰にも迷惑を掛けていない幼い子供の戯れに対して、見栄を張りたいだけの保護者が口にするのは適切ではないのではないでしょうか。 車道沿いの田舎道を、13歳…

嵐の日にも。

妙に白い空から、細かい雨が降り続いています。今夜に関東地方へ最接近するという台風の影響で、電線が上下するほど風も強く、巻き上げられた細い雨があらゆる方向へと叩きつけられていきます。しばらくの猛暑続きで体力を使い渋っていた蝉達が、雨模様の中…

アローハ、オエ。

夏の雲は表情が豊かで、とても抒情的で好きです。買い物帰りの薄青い空に、逞しい入道雲がそびえ立っているのは、見応えがあって胸が高鳴るように思います。目の前に立ち塞がる巨大な雲の山脈は、膨らんだ裾を豪胆に引きずって、物凄い速さで私の頭上に迫っ…

400枚目の私

過去に、原稿用紙250枚程度の小説を書いた事があります。好きで始めた原稿執筆ですが、冒頭、初段、中盤、佳境、結末までをくぐっていくにつれ、ピタっと筆が止まる時が幾度もありました。書いている内に、言いたい事はそれじゃない、とか、表したい事を…

羽化

眠りは全部をチャラにします。眠っている状態は、外界との情報交換から隔離された状態です。刺激の流入もないですし、体力の流出もないわけです。厳密には、呼吸器を動かす微弱な「電力、火力、水力」や、循環器を活動させる労働力は必要になりますが、全く…

私的言霊論

耳に心地よいと思う声を聴くと、ストレスの蓄積された体が正常にリセットされるとか。画面を見る作業に限らず、私達は視覚的情報処理を実生活の中、かなりのボリュームで行っています。目を閉じるだけで(例えば、仮眠など)疲労回復が行えるのは、翻って言…

告解

好き嫌いなく、出された物は何でも食べる主人を、私はある種の憧れを持って眺めています。好んで食べない物はあると言いますが、見ただけで虫酸が走ると言う程、不得意な物は無いそうです。対して、私は、もうそれこそ我が儘で凝り固まった偏屈の域に居る身…