あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

自分

神鳴る、不徳ある民に。

曇り空は、嫌いではありません。 霞がたなびく空も、鱗雲が覆う空も、物語のようなものがそこにあるようで、私にはむしろ表情豊かに思えるのです。 中でも夏の空が存在感の豊かな雲に遮られる様は、とても神秘的で妙味に溢れています。邪魔な物を吹き払うよ…

幸せのぐるり

手ぬぐいがまた増えました。先日、代官山へ遠出をした際に贔屓にしている手ぬぐい専門店で夏の新柄を購入してまいりました。私の手ぬぐいコレクションはザッと190枚ほど。無印良品のカラーボックスに「赤系・緑系」組、「青系・黄色系・無彩色・その他」…

「ぱれ部」活動日誌(『あかりの森’s bog』課外活動報告記):目黒から代官山へ

目黒の『雅叙園東京』へ出掛けました。最寄り駅から新宿経由で山手線目黒駅下車です。東京に嫁に来て幾年か経ちましたが、東京は大都会ながらもあちこち至る所に坂道が組み込まれているのを何度経験しても私は新鮮に感じてしまいます。実際に我が家があるの…

原稿拝見

ブログ記事を書かせたら、松尾芭蕉先生は、まず間違いなく面白い記事を書くと思います。小説や史記ではなくて、ブログ記事です。とにかく、リズム感が抜群であろうと想像するのです。歯切れがよくて読みやすい、何より、一文が60字程度の簡易な言葉遣いの…

一対の物の怪

万能ではないけれども、持てる限りの力を尽くして目の前にいる子等に向き合うところから何かがみなぎってくるのだと思うのです。怪力の英雄がいるわけではありません。無敵の魔法使いがいるわけではありません。そもそも「母」はそういった理想とはかけ離れ…

繋ぎ止められた心が、気ままな迷子を望んでいたとしても。

悲しい気持ちになったので、次男を背負って夜の通りに出ました。生真面目でいる自分が馬鹿馬鹿しくなり、相手の思いやりの無い言葉を恨めしく感じ、感情の持って行き場を見失っていたたまれなくなった為でした。 日中は皮膚がチリチリと焼け付くように暑かっ…

夏の夕暮れ、母、想ふ。

花の季節も月の季節も、それぞれに心が引かれて私は好きなのですが、息子を2人も授かってからは、暑い夏にも親しみを持つようになりました。短い袖からはみ出した腕の表面を、融けた蝋のように濃度を持った鋭い陽射しが滑り落ちていきます。梅雨が明けて、…

夢と希望で膨らんで。

6月最後の金曜日は日差しに恵まれた風の強い一日になりそうです。子供達が起き出してくる前、早朝のベランダから東の空を見上げると明るい橙色と透き通った浅葱色が薄紫色の雲に区切られながら天空いっぱいに広がっていました。 日が昇ってからはカッと強い…

単発の想い・3連 Ⅲ

・収納について思う事 収納スペースが充実していると、確かに細々した物がそこへ収まるので片付けが上手に回っているように思えます。ただ、実際には目立った場所にモノが置かれていないわけで、物理的には「移動」しただけに過ぎません。我が家は主人の方針…

こじれるのなら、斜め上が良い。

可愛いモノよりも、カッコ良いモノに憧れてきました。ガーリッシュよりもボーイッシュを常に目指しておりました。小さい頃は男の子の友達とばかり遊んでいたように思います。魔女っ子が変身するキラキラしたアニメよりも、宇宙警察が悪の組織と死闘を繰り広…

発作的創作意欲

人によってはBGMから絵を起したり、創作物を造作したりする時があるでしょう。 例えば、『ガブリエルのオーボエ』という曲が、好きなのですが、これを聞きながら、私が即興で文章を書いたとしたら、というので、今日は曲を流しながらイメージするものを書い…

雨、降りやまぬ羅生門

《「きっと、そうか」 老婆の話が完(おわ)ると、下人は嘲るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰(にきび)から離して、老婆の襟上をつかみながら、噛み付くようにこう云った。 「では、己(おれ)が引剥(ひはぎ)をしよ…

物書く女

人間を描くという行為は、最終的には自分の内面を抉る事に移行するので、書き込めば書き込むほど、とても息苦しくなってきます。私は趣味で小説を書いています。幼い頃から絵を描く事も好きで、本を読む事も好きで、気が付けば自作の小説を細々と書き続けて…

沙羅双樹の花の色

「経過観察です」と医師から言い渡されたポリープが私の胃には5、6個あります。バニラ味のバリウムを、必死の形相で飲み下して巨大な検査機械の寝台の上で、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロ。身体を回転、反転、捻って、仰向け、うつ伏せ、からの「逆…

寝かし付け作戦必要無し。寝ない子は寝ないでよろしい。悪モノなんてどこにもいません。

誰の育児論でもありません。幼い頃の自分がそうであったかは、憶えていません。いつの間にか我が家がそのようになっていた、というだけの話です。 我が家では時々手こずりはしますが寝かし付けを苦行だと感じた事はありません。誇張ではなくて、寝かし付けを…

水談義

一つの記事をご紹介いたします。 ベリーさん(はてなブログのハンドルネーム)という女性が運営されている『ベリーの暮らし』というブログに掲載された記事です。 www.berry-no-kurashi.com 購読者がもうすぐ1000人にも到達しようかという程の人気ブログのブ…

大切なお知らせ:私、不機嫌、なう。

不機嫌でいることは誰のせいでもないのです。不機嫌になること自体は本人の気持ちがそのように動くからだと思います。勿論、故意に悪気のある他者から強制的に不機嫌になるようにもってこられたなら話は別なのです。そうでなければ、やっぱり不機嫌になるの…

ブレイクします?

大きくチェーンを広げるカフェが、学生やサラリーマンの「自習室」として運営されているのを最近よく見かけるようになりました。店舗の意図はそこには恐らくないのでしょうけれど、長くテーブルを占拠する学習者に、一般の来店者である私は肩身が狭い想いを…

楽天道

玄関を開けると朝の涼やかな空気と共に、栗の花の濃密な匂いが吹き込んできます。遠目にも薄黄色の粉を振り掛けたように見えるほど、植えられた栗の樹々は今、花盛りです。不思議な事に栗の木は山桜や南天のように、人の気配の無い所で人知れず育っていると…

思い出のカメリア

「カメリア・シネンシス」 この単語を聞いてピンと来る人はかなりの「通」でしょう。 あるいは、その「業界の方」か「栽培されている方か」だと思われます。 けれども、私達は「これ」が製品になったものを日常的に目にしていますし、日常的に摂取しておりま…

雑記ing・備忘ing(ザッキーング・ビボーイング)

書くことが何もない日というのが私には驚くほど少ないです。と言うよりも全く無くて『あかりの森’s blog』が雑記帳の名で私の手元に有る事についてはそれで面目躍如だと思っているんです。ただ書く事が「出来ない」日はあります。雑記帳にまで手が回らない、…

ヒステリック・アルチザン

中学2年生の春。大阪から和歌山に引っ越す折に、習っていたピアノ教室を辞めました。保育園の年長さんから続けていた習い事。きっかけはよくある話、友達がピアノに通っていたから。当然途中で辞めたくなって、根気もやる気も起きなくなりました。幼い頃の…

築城

物に対する決まった形を望まないのが、主人が持つ特徴の一つだと思います。食べ物の好き嫌いが無いので、晩御飯のメニューにオーダーはありません(ただし、出された物が美味しいかそうでないかは辛辣に評価します、こちらサイドは多少の面倒臭さを感じます…

私の手の中のリンゴは、何色をしていますか。

思いもよらぬ事で傷付くのは、暮らしの中にあれば誰でも茶飯事の事。取り立てて騒がなくても良いでしょうし、ましてそれを契機に自分を卑下しなくても良いと思います。特に仕事場では、オブラートに包まれていようが単刀直入に斬り込んでくる類であろうが、…

ヴィンテージ

人の細胞が、すっかり一人分入れ替わってしまうまでにほぼ60年掛かると聞いた気がします。また雨として降った水が、自然を循環して再び地上に降り注ぐには60年の月日を必要とするとも聞いた気がします。恐らく、何かしら覚え違いをしていると思うのです…

『あかりの森’s blog』を雑記帳たらしめている我が思考のいくつか(垂れ流し的な何かがあるので、覚悟のある方のみ入場可)

「日差しもすっかり夏らしくなりました。 夏の景物として知られるほととぎすは,死出の田長とも呼ばれ,この世とあの世を行き来すると言われています。ほととぎすがあの世の誰かに言伝をしてくれるとしたら,誰に何を伝えたいですか。」 出勤後、デスクに落…

ワレワレハ、チキュウジンダ……。

体脂肪25%。筋肉量36kg。身長150cmチョイ。量産型、昭和モデル。 個体識別名「あっこ」。非営利団体「我が家」管理。 次男1歳の授乳は完全終了ですので、おおよそこのポヨポヨ体型は自己のカロリー消費不足の賜物であります。確かに40歳を迎えて代謝は落…

幸福な「おかえり」の為に。

「お別れは、きちんとしてください。」 保育園の先生に言われた言葉は、ちくりと私の胸を刺しました。 次男1歳を送り届ける私は、登園した直後の教室でいかに彼が里心がつかないか、いかにスムーズに職場へ迎えるかだけを今まで考えておりました。 遅刻ぎり…

ヤバイって、マジ、ウケるんですけど。

「ヤバイ」。 この一言が世間に浸透してから随分時間が流れました。分類上は形容詞になるのかしら。もしかしたら形状詞とも区分出来るでしょうか。 「あの映画、ヤバイ。泣けた。」 「ドラマの〇〇くん、ヤバくない?」 「何これ、ヤバイ、ウケるんですけど…

わたくしごと

はてなブログ市民になって140日。記事数は300を超ました。大きい記事や小さい記事、始めた当初は詩のような歌のような呟きでした。ちょっとした小説を掲載した事もありましたし、今では、エッセイ風の何かに落ち着いています。 私が好きな事の一つに文…