あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

子育て

母ちゃん、啖呵を切る。

ルームシェアを許す程に親密ではないけれど、いつも遊びに出掛けるとなると誘い合ってつるんでいる間柄の友達。今の私と主人との関係は、恐らくソレです。 同居している頃に経験した苛立ちや憤懣は、別居生活へと軸をずらした途端にモヤのように薄れて行きま…

「僕だから、出来て当たり前」。気持ち良くそう断言出来なくなった「かつて」の「僕たち」へ。

今月7歳になる長男は、もうすでに幼子ではなく、すっかり少年です。悪ふざけをする同年代の友達同士、肩をぶつけあって歓声を上げる姿は我が子でありながら、何故か遠い存在のようです。緑濃い芝生の広場に、仲の良い猟犬の兄弟を解き放ったら、きっとこん…

ママ友、さじ加減の難しさに、我、じっと手を見る。

家庭ごとにポリシーがあるので、それを否定するのは我が家をも否定するのと同意です。けれども私は釈然としない経験を先日の学童のお迎え時に味わいました。 1年生の息子は放課後、学童保育所へ直行します。私の迎えを待って帰宅するわけですが、その日、迎…

冬を纏う子

古びた物、ひなびた物に愛着を覚える私ですので、和室がある物件を探して、なおかつ賃貸料も考慮して今の住処にたどり着きました。木造2階建てのアパートの2階角部屋です。内装はリフォームされていて、お風呂とトイレも別、昔風の間取りはそのままに各部…

ゆらゆらと、ふるえ。

全く、容赦のないものなのです。子供達の成長スピードというものは、大人がのんびりと構えている間にドンドン加速度が付いていくのですから手に負えません。 アッと言う間に湯が冷めてしまう様な寒々とした浴室で、小さな湯船に私と、2人の息子達と、弁当箱…

兄と弟のブルース

「お兄ちゃんだから」と言う言い方が好きではありません。先日6歳の誕生日を迎えた長男はいよいよ来年春には小学校に上がります。4歳差(学年で言うと3学年違い)の弟と、兄弟喧嘩も激しくなってきました。まだ取っ組み合いの武術大会のようにはなってい…

路線図とポンコツ軌道

詰め込み過ぎると身動きが鈍くなるのは、データ処理でも人の仕草でも同じなのかも知れません。ですから意を決して、自分にそぐわない溢れ出た物を選別し、削ぎ落とす作業を任意の折に繰り返す必要があるのでしょう。 重苦しいのは人同士の関係である事もあり…

原石

イメージだけで表現するのなら、我が家の長男は「不純物をたくさん含んだ水晶」みたいな人だと思います。ちなみに次男は「伸びしろを残した鉄鉱石」。窓ガラスの一般的な硬度が“5”。水晶が7で、これで鉄鉱石を引っ掻けば傷が出来るとか。つまり、鉄鉱石の…

終わってゆく、君等の夏

井上陽水さんの『少年時代』や森山直太朗さんの『夏の終わり』の歌詞が心に響き何となくしんみりしてしまう頃、夏という季節が一区切りしたのに気付きます。家庭で過ごした色濃い思い出を抱えて、いよいよ新学期、子供達が一斉に学舎へと戻ってきます。 まだ…

見上げた空が同じ色なら。

体を支えるのもたどたどしかった次男も、はや1歳半。ベビーガードを取り外した子供椅子で随分上手にここ1週間食事をしています。手づかみ食べに熱中していた期間は、トータルすれば1,2ヶ月程度だったでしょうか。今でも勿論、食後は嵐の後のような食卓…

コント「もしも、醜いアヒルの子が子育てをしたら」

「みっともないからやめなさい」というのは至極まっとうな注意の仕方だと思います。ただ、これは誰にも迷惑を掛けていない幼い子供の戯れに対して、見栄を張りたいだけの保護者が口にするのは適切ではないのではないでしょうか。 車道沿いの田舎道を、13歳…

議題:異文化交流

何でもかんでも揉め事にするのは賢明ではありませんが、我が家の場合、主人と私が全く別の惑星に住んでいる「異星人同士」でありますので、1から10までが異文化交流なのであります。6年夫婦をやっておりますが、それはもう毎日が新発見、驚きの連続です…

土の香り、水の香り

盆休みの世間。東京郊外の御宅は、いづこかへの里帰りが多いのでしょうか、ここ2,3日、とても静かです。日中はまだ、煮えるように暑い日が続いておりますが、吹き付ける熱風の中にショッキングピンクに彩られた百日紅(さるすべり)ばかりが元気はつらつ…

嵐の日にも。

妙に白い空から、細かい雨が降り続いています。今夜に関東地方へ最接近するという台風の影響で、電線が上下するほど風も強く、巻き上げられた細い雨があらゆる方向へと叩きつけられていきます。しばらくの猛暑続きで体力を使い渋っていた蝉達が、雨模様の中…

風の前の……。

「お母さんの方が先に死んじゃうからねえ」と告げた言葉に、5歳の長男はひどく驚いた様子で私を見返しました。「先に死んじゃうの?」と、疑り深い問いを発したまま何事か考えていた彼が、少しの間を置いた後言いました。「じゃあ、(お母さんは)小さくな…

密着、24時! 余談、収録。

東京都立多摩総合医療センター。 我が家から車なら7分程度の距離にある総合医療施設です。小児総合医療センターと隣接していますので、幼子2人を抱えておれば、それはそれはよく利用する場所であります。周辺地域のER施設でもありますので、掛かり付け医院…

羽化

眠りは全部をチャラにします。眠っている状態は、外界との情報交換から隔離された状態です。刺激の流入もないですし、体力の流出もないわけです。厳密には、呼吸器を動かす微弱な「電力、火力、水力」や、循環器を活動させる労働力は必要になりますが、全く…

酷暑見舞、参らせ候。

白、薄紅。百日紅(さるすべり)の花が、湧き立つように咲いています。この凄まじい暑さに蝉でさえ、日中に鳴く事を控えているというのに逞しくも健気な花は、焼け付く陽射しの中で熱風を受けて揺らいでおります。 先週末から1歳5か月の次男が風邪をこじら…

怪我の功名、棚ぼた身に付かず。

もう日付が変わってしまったので、これは「昨日の事」になります。先週と今週とは我が家は「何かが降りて来た」期間であるかのようで、次男、私、長男、再び次男、と見えない矢に胸を射抜かれて文字通り倒れました。まず、先週の頭から次男が発熱鼻水を伴っ…

そぞろに祭りと、浮かれてみれば。

夏祭りなどと言うものは、大人だろうと子供だろうと浮かれて呆けて丁度良い物なんでありますよ。日が沈んだからと言って、一日中照り付けられていた地面や竪壁なんぞが急にヒンヤリ良い按配に冷える訳はありません。うつらうつらとしておったとしても、額に…

かゆくなるカノン

5歳児の語彙力がいかほどのものであるのか、侮っていたわけではありませんが、時々不意打ちを喰らって彼等の言い回しに笑い転げてしまう事があります。 今朝、登園の為に次男を背負って、長男のお供をしながら、自宅のすぐ裏にある長男の保育園へ向かってお…

夏の夕暮れ、母、想ふ。

花の季節も月の季節も、それぞれに心が引かれて私は好きなのですが、息子を2人も授かってからは、暑い夏にも親しみを持つようになりました。短い袖からはみ出した腕の表面を、融けた蝋のように濃度を持った鋭い陽射しが滑り落ちていきます。梅雨が明けて、…

あきらめなよ、どうやったってヒーローって柄じゃないんだから。

「無くては困るモノ」と「有ると便利なモノ」は、常に精査しなくてはいけないと思うんですよね。巷で流行している断捨離の基礎概念の一つでもあるのでしょうけれど、もっと踏み込んで言えば、自分にとって何が大切であるのかを炙り出す作業とでも言い得るで…

背中で語る。

子供(男子)の習い事と言えばなんでしょうか。サッカー、野球、水泳。水泳は男女問わず「心肺機能を高める為」「水に対する抵抗をなくす為」「負担を掛けない有酸素運動」等の理由から人気でしょう。我が家も長男が3歳の頃に、何かしら体育をと思い巡らせ…

幕が開いたら。(読み聞かせについて思う事)

読み聞かせの時、私はいつも心の内の「誰か」をなぞっています。朗読劇の名手を真似るという作業、幼い日に聞いた朗読者の模倣のようなモノ。 市原悦子さんと冨田富士夫さんのコンビで送られた『まんが日本昔話』の語り口調は、殊に私の耳に深く深く留められ…

せーので言うよ、やってみよう!

歌謡曲にはいくつものジャンルがありますが、ラブソングとかクリスマスソングとかムード重視の物よりも、5歳児長男にはやはり「元気ソング」がお誂え向きです。彼の情報収集場所は保育園で、運動会の競技でBGMに流れていたり、発表会のダンスミュージックで…

沙羅双樹の花の色

「経過観察です」と医師から言い渡されたポリープが私の胃には5、6個あります。バニラ味のバリウムを、必死の形相で飲み下して巨大な検査機械の寝台の上で、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロ。身体を回転、反転、捻って、仰向け、うつ伏せ、からの「逆…

寝かし付け作戦必要無し。寝ない子は寝ないでよろしい。悪モノなんてどこにもいません。

誰の育児論でもありません。幼い頃の自分がそうであったかは、憶えていません。いつの間にか我が家がそのようになっていた、というだけの話です。 我が家では時々手こずりはしますが寝かし付けを苦行だと感じた事はありません。誇張ではなくて、寝かし付けを…

夏の夜の思い出便り

闇の中に光る蛍。父に連れられ初めてみたその光は黒い画用紙に開けられた画鋲の穴のように、あるかなきかの微かな青白い点でありました。丁度、苗代に稲が育ち、水を満たした田んぼへ明日にも植え付けが始まろうとする頃。梅雨入り前の晴天が続いた、こんな…

『あかりの森’s 「イクメン」事情』(※天然もののイクメンの皆様には甚だ不本意な記事であると思いますので、閲覧回避を強く強くお勧めします。)

「こんなに価値観が違う人が、世の中にはいるのね」と、主人と連れ添ってから何度、遠い空を見上げたか分かりません。男女の違い、職種の違い、食物の好みの違い、嗜好品の好き嫌い、金銭感覚の隔たり、将来に対する展望の相違。合致するモノを探す方がむし…