あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

雑記

たわわ、たゆたう、たまわる日

昭和記念公園。 空気中には霧のような水の粒子が漂っていました。長く降った冷たい雨が朝には上がり、彩り鮮やかな樹々はいっそう美しく輝いていました。夏の頃に鬱蒼と頭上を覆っていた落葉樹の枝葉も昨晩の冷え込みで葉を落とし、いくらかしとやかになった…

500文字ブログ:お手入れのタイミング

原因不明の胃痛が、ここしばらく続いています。臍の辺りから両脇腹にかけてです。顔をしかめるほどではありませんが、断続的に痛みます。理由の分からない胸やけがあり、ゲップも込み上げてくるので、近所の内科を受診しました。 逆流性食道炎ではないか、と…

500文字ブログ:逃避行

上京してきて、まだ、なんぼも経ってへんから、余計にそない思うんやろな。東京の街は、いっつもどっかが、ドロドロに溶けた鉄みたいに動いとるんや。両目で見渡せる画面全部、脳科学で言うところの「アハ体験」みたいに、ゆーっくりと変化していっとる。 私…

500文字ブログ:還る場所、を考える。

予算の目途が立った途端、目的であった大きな買い物に躊躇する事があります。 「東京に家を建てる」と燃えていた私は、いったいどこへ行ったのでしょう。別居していても、たまに会っている主人と今までも様々な話をしてきました。持ち家を確保する事について…

ちちんぷいぷい、いたいの、いたいの、とんでいけ。

荒っぽい言い方をするなら、私達は誰一人例外なく、たぶん、一通り何かの「病気」なのだと思います。分厚い医学書にビッシリと書き連ねられた病名のみでは片付けられないような、細分化された名付け難い病魔と共存しているのです。 理由も無く悲しくなったり…

500文字ブログ:定義される私達。

大人は、子供に比べて多くの事を知っている生き物です。解っている、のではなく、知っているのです。「0」より「1」は大きい「数」だと言う事を知っています。けれども、「0」とは何ですか、と聞かれて適切な言葉で即答できる人が何人いるでしょうか。 「…

500文字ブログ(ハーフサイズ始めました):まん丸である事。

カウンセラーやヒーラーに必要なのは、資格や経験ではなくて、自分の中身が「ちゃんとまん丸か」を見極める勘だと思います。占い師に必須なのも、霊感といった捉えどころの無い主観的なモノではなく、実は自身の身体の隅々が穏やかな物で満たされている充実…

(あっこ的)ハーフサイズブログ:500文字:なれの果てを褒められるとちょっと「嬉しい」という話

襟付きのシャツを好んで羽織るようになったのは、30代前半くらいからです。身に添ったシャツであれば仕事でもオフでも気にせず使用出来ます。流行に頓着しないという楽天的な性格もあるからでしょう。 今は形状記憶繊維の便利なものも多いですから、扱いの…

願いましてーは、関西なーりー。

私の関西訛りは、上京してから全く何物にも影響されません。出生地は大阪府の泉佐野市、「泉州地方」と言われている地域で、出身は和歌山県の県庁所在地付近です。結婚するまでは近畿圏から出た事がなかったので、私のペルソナは生粋のモノであることでしょ…

あっこさん、1000文字ブログ、続けるってよ。

1000文字書くのに60分掛かります。文章を構成しながら、時折、センテンスを読みながら進めて行くとほぼそれくらいです。添削作業を加えると1時間半で1記事でしょうか。最近の入社試験の応募書類で作文1000文字が課され、これを仕上げるのにはた…

ナマケモノが、一日数枚の美味しい葉っぱしか食べない理由。

面倒だから、手放す。面倒だから、持たない。面倒だから、工夫する。面倒だから、大切にする。私の動機は、往々にして「面倒だから」。 ものぐさであるが故、管理や物の捜索に費やす労力や時間が惜しいのです。増えすぎて困るのが書籍だとすれば、読む頻度が…

「物(技術)」を買うのでなく、「人」を買うという事。

とても残念な事がありました。 一つは、前年の秋口に苦労して治療した奥歯の虫歯がぶり返したという悲報です。近所と言う理由からお世話になった歯医者でした。手が足りていないのか、それともそれは繁盛という裏返しであるのか、予約した患者であるのに、常…

散文(覚え書き) 弥生

私と子供達だけの生活も、丸4カ月です。 2月末に今までの仕事を退職し、3月1日より新しい職場に入りました。 1月から通い始めた茶道教室は、私用でお休みする事もありますが、楽しくお稽古をさせていただいています。 一週間前、お茶の先生が、お庭に植…

ゆらゆらと、ふるえ。

全く、容赦のないものなのです。子供達の成長スピードというものは、大人がのんびりと構えている間にドンドン加速度が付いていくのですから手に負えません。 アッと言う間に湯が冷めてしまう様な寒々とした浴室で、小さな湯船に私と、2人の息子達と、弁当箱…

大きなつづらと小さなつづら

収納容量は、たぶん、嘆くよりも慣れた方が気持ちがすっきりするものなのだろうと最近思います。大きな「入れ物=物件」から小さな「入れ物=物件」に引っ越してから1ヶ月経ち、その気付きは少しずつお腹の底に収まるようになってきました。 家を建てる時、…

エゴイスティックファッション

紅葉がカッと華やぎ、朝夕の冷気が身に染みるこの頃。目覚めの折、出勤の折、上着の襟を指先で立てたいくらいの気持ちになります。ついこの間、衣更えしたばかりなのに「この服装で良かったのかしら」と少し心許ない気にもなってしまいます。 以前に書き留め…

ミニマム VS シンプル

一昔前。冠婚葬祭をどのご家庭も自宅で行っていた頃、来客の為の食器やもてなしの茶器などは何でも一揃え、図柄も造りも同様のものを誂えておく必要がありました。ですから、水屋にしろ納戸にしろそういったよそ行きの器が大切に保管される場所が求められた…

私達を囲む物

どれほどの「物」に囲まれていれば、私達は安心感を得るのでしょう。引っ越しをして、箱詰めしなければならない私物の多さに私は改めて驚いてしまいました。引っ越し業者の方に見積もりをしてもらった際、事前に箱詰めする荷物に応じて箱を手配してくれます…

朝のおつとめ

研いだように清々しい朝の気配があります。 遅い日の出を待ちかねて、目覚めたままに重い鎧戸を開けます。周囲はまだ浅い眠りの中。穏やかで厳粛な、洗い上がったばかりの風が小さな我が家の部屋という部屋に行き渡ります。 新居に引っ越して半月。私の日課…

シーソー

立ち止まらない、と決意した時の女性は凛然として強いのだと言います。常に複数の作業と思考を行える女性としての特性がそうさせるのか、あるいは、逆に一つを切り離さないと次に邁進出来ない不器用さがそうさせるのかは解りません。客観的に見て、これを「…

夜の中ほど。

主人が不在の夜。子供2人と私とで、質素な晩御飯を終え、バスタブに半分程の湯を張ったお風呂に長々と入り、ケタケタと自堕落に笑いながら歯磨きを済ませ、温かい毛布にくるまって、眠りに落ちるまでのわずかな時間を思いつくままの童謡を口ずさんで寝転ん…

あの空の下を、想う。

9日4日、和歌山の実家で独り暮らしをしている母が、台風により被災しました。9月6日未明、北海道苫小牧で独り暮らしをしている弟が、地震により被災しました。2人とも、停電による不自由を味わいました。東京に在住する私からは携帯電話のみの連絡しか…

終わってゆく、君等の夏

井上陽水さんの『少年時代』や森山直太朗さんの『夏の終わり』の歌詞が心に響き何となくしんみりしてしまう頃、夏という季節が一区切りしたのに気付きます。家庭で過ごした色濃い思い出を抱えて、いよいよ新学期、子供達が一斉に学舎へと戻ってきます。 まだ…

反旗を翻す。

自分の「完成形」って何なんだろうなと思うのです。今の自身に満足出来ていない状態の人が大勢世の中にはいて、居場所を探していて、現状をうらんだりしています。世界に不満をぶつける歌詞の歌謡曲も相変わらずヒットを飛ばしていますし、SNSから不満の声が…

形無きものの作法らしきもの

1000文字という枠で自分の中に浮かんだ事象について書いています。やり始めたのはここ最近。これが少し楽しくなってまいりました。旅行記を記すには制限を外しますが、日々の雑記はこれが今のところしっくりはまる気がしています。 1000文字は原稿用…

いろは、にほへと。

書道を始めたいとずっと思っています。正確には「再開したい」でしょうか。手習いしていたのは小学生の頃。週3度通っていた教室の師範は「滝本先生」と言います。普段は消防署勤務で夕方から夜にかけて間借りしている住宅の一室を使用し生徒指導に当たられ…

「ぱれ部」活動日誌(『あかりの森’s bog』課外活動報告記):山中湖温泉(忍野八海→ホテルマウント富士→富士急ハイランド)8/18・19 後半 

旅の印象を大きく左右する要因の一つに宿泊施設の充実感があると思っています。山中湖のバス停からホテルのシャトルバスに乗り込み、我々一行は乗り合わせた中国人家族と共に今回の宿泊先である「ホテルマウント富士」へ向かいました。木立深い斜面をグイグ…

「ぱれ部」活動日誌(『あかりの森’s bog』課外活動報告記):山中湖温泉(忍野八海→ホテルマウント富士→富士急ハイランド)8/18・19 前半

山中湖温泉への旅。宿泊先は「ホテルマウント富士」で、1泊2日の小旅行でした。5歳園児と1歳半園児を連れ歩くには1泊くらいが丁度良いのかも知れません。JR立川駅からのホリデー快速はほぼ満席。家族はバラバラになりましたが、幸い全員が座れました…

コント「もしも、醜いアヒルの子が子育てをしたら」

「みっともないからやめなさい」というのは至極まっとうな注意の仕方だと思います。ただ、これは誰にも迷惑を掛けていない幼い子供の戯れに対して、見栄を張りたいだけの保護者が口にするのは適切ではないのではないでしょうか。 車道沿いの田舎道を、13歳…

嵐の日にも。

妙に白い空から、細かい雨が降り続いています。今夜に関東地方へ最接近するという台風の影響で、電線が上下するほど風も強く、巻き上げられた細い雨があらゆる方向へと叩きつけられていきます。しばらくの猛暑続きで体力を使い渋っていた蝉達が、雨模様の中…