あかりの森's blog

7歳、3歳の怪獣達と楽天家シングルかーちゃんの雑記帳。主にのほほん、時々、真面目。

こどもたち

南無、飯縄大権現

今日の東京は穏やかな冬日でありました。登山と言えば、各地に名峰ありながら、東京での手軽な山と言えば高尾山でありましょうか。八王子市にある600m足らずのなだらかな山です。2人の子供達を連れておりましたので、軽いハイキングのつもりで本日は登…

君の心のとっても深いところ

コンビニエンスストアのおでんを時々買います。肉嫌いの長男がリクエストするのと、がんもどきや厚揚げなどの豆腐製品が大好きな次男の為と、シングルかーちゃんの肉体的疲労を和らげるのとで、おでんは大活躍です。 長男の好物は「はんぺん、ウィンナー(ひ…

我ら『雨降り探検隊』

私には、雨傘がありません。自転車に乗る機会が多いのと、傘を持つと並んで歩く幼い子供を守れないので、手放してしまいました。雨降りの日は、ですから、どこへ出掛けるのもレインコートと長靴です。 病み上がりの次男を連れて、サヤサヤと細かく冷たい雨が…

出でよ、若武者!

人と人の間で暮らしているのだから、例え、苦手な相手が居ても構わないと7歳の長男には伝えてあります。皆仲良く、というのは理想だとして、仲良くしなくてはならないが故に自分を潰す必要はありません。彼に学んで欲しいのは、相手との距離の取り方である…

妖精達の不在

私と主人は「伴侶」というくくりから離れて、かえって色々な内容を話し合う間柄になりました。週末に子供達が主人の家へ泊まる事を許せるようになったのは最近です。私が家を飛び出した頃には、考えもしなかった「今」が、私の日常になっています。 誰かから…

遅すぎた思春期

年末年始を北海道へ一人旅した息子が昨日、無事に我が家へ帰宅しました。 http://akarinomori.hatenablog.com/entry/2020/01/06/110000 昨日の記事『帰京』参照。 現地で私の母に買ってもらった物凄い数のトミカと、一折の焼き菓子の箱を携えておりました。…

おかえり、赤ちゃん。

我が家を揺るがす「困り事」のトップに、子供達の体調不良が君臨します。予約も予定も仕事も支度も、全部がキャンセルになります。冷静になって事後対策を組み直すには、しばらく天を仰いで深呼吸をする必要があります。 気合を入れて現実と向かい合う度、何…

帰京

年末の30日から今日6日まで、長男は北海道へ旅に出ていました。彼の叔父である私の弟は苫小牧に在住の為、そこへしばらく居候をしていたのです。ほぼ1週間の旅程の内、現地で合流した私の母(息子にとっては祖母)と共に旭川にも遠出しました。 東京の羽…

幼き富める者

「小腹が空いた」という言い回しがあります。物凄く空腹ではないが、力仕事をするにはためらってしまう状況でしょうか。手っ取り早くおやつの1つ2つ口に放り込みたいような腹具合なのかも知れません。 一般的に健康的な生活をしている人が、うずくまってし…

光の野に、鳥を放つ

霜柱が立つような冷え込んだ朝が続いています。戸口に立って子供を見送る時、我が子の名を呼ぶと、私の唇から白くて丸い息が出ます。冷気に負けて、すぐに消えてしまう儚い湯気が、走り去る我が子に追いすがっては霧散してしまいます。 息子達の名は、籠るよ…

母の名はマリア

霊的なモノを感じる才能には恵まれなかった私です。初詣で祭殿には手を合わせますし、法事で神妙にお経も聴きますし、遅刻間際の神頼みはしょっちゅうしていながら、全く不調法、不心得者な為、ご利益とは無縁に過ごしています。幸い、天罰や仏罰には遭遇し…

名馬の本音

「それは良いね、面白いね」「素晴らしいよ、どんどんやりなよ」そう言って子供をけし掛ける事が出来ているのなら、きっとその子育てはそれだけで成功していると言えるでしょう。「ほら、これどう?」と両手に大切そうに捧げ持っている、ワクワクするような…

息子よ、「その先」を目指す、それを忘れなければ、方法なんて本当のところ大した問題ではないんだよ。

生まれて18年くらい経験値を積めば、大抵の判断は、まだ未熟だとしても自分なりに行えるのではないでしょうか。大学は「取りあえず」行く場所ではありませんし、会社は「取りあえず」働く場所でもないと思います。将来の夢はあっても無くても構いません。3…

問1.以下の文章を読んで()に当てはまる「良い子の条件」を抜き出しなさい。

順応性の高い子が、もしかしたら一般に言う「良い子」に値するのかも知れません。「まさか、あんな礼儀正しい子がこの酷い事件の容疑者だなんて今でも信じられません」「大人しい子で、声を荒げたのなんて聞いた事なかったよな」、事件の容疑者の評判は「い…

泣き所

冬生まれの私達家族は、多分、冬をポジティブに捉えています。それでも、毎朝、凍えるような安普請の賃貸住宅です。外気温と変わらない寒さの部屋で、長男を起床させるのは難題です。呼び掛けで起きないのは解り切っていますので、筋力に物を言わせて寝床か…

たまたまのたまてばこ

心を奪われる程の感動を、人は生涯に幾度くらい味わえるものでしょうか。プラスの情動が「感動」であるのだとすると、ややマイナスの情動は「衝撃」や「驚愕」と言い表せますでしょうか。喜怒哀楽の瞬間は、なだらかにも急激にも起こり得ますが、この先の人…

年末ですね。断捨離の前にするべき事、考えてみました。

ゆっくり時間をかける事だけが、丁寧に生きると言う事ではありません。厳選した食材を使い、手間の入った食事を摂る事だけが、丹念な食生活とは言いません。叱らない子育てが思いやりの籠った育児ではないように、優先席を譲る事が老いた人への表敬ではない…

気付いてしまいました、私の「バロメーター」。

そうそう、自分が子供達を叱る時に、意図せずにしていた癖があるので面白いから記しておこうと思います。 怒りの「沸騰具合」を、低い物から順に並べて1から4までにランクを付けます。 怒り度1:「おーい、そんな所に登ってたら危ないよぉ」と彼等の側に…

ことのはさらさら

大それた事を言うつもりはありません。言葉を大切にしなさい、とだけ、子供達には言い残したいのです。特に、相手に伝わる形に変換された言葉に関しては、よく考えた上で発して欲しいと思います。 言葉は時に非常に軽くなります。向こうに届く前に、淡雪のよ…

白い繭

息子達が泣くと、私もどうしてか胸がギュっと絞まって、泣き出したくなる事があります。感情のままに心を表す子供に気持ちをかき乱されるとか、イライラが募って来るというのとは、全く違います。 私の子等は、意志表現が澱みなく出来る方ではありません。む…

重要なのは「皮膚より下」って事です。

失敗を正す事が出来るという能力は、実は物凄い事で、失敗をせずに物事を推し進める事が出来るという事よりも工夫と知力が必要な事なのです。失敗して学べる学習能力も試されますし、何より落胆している自分をあえて鼓舞する事で忍耐力を鍛えられるような気…

私に与えられた「幸い」は、きっと次の人への贈り物であるんだよなあ。

素晴らしい事があった日も、沈むような事があった日も、ちゃんと「当事者」でいたいものです。喜ばしい事があった日は、相手のお陰を感謝していたいですし、悲しむべき事があった日は、自分を見つめ直していきたいのです。その為には、何事も、無責任でなく…

たわわ、たゆたう、たまわる日

昭和記念公園。 空気中には霧のような水の粒子が漂っていました。長く降った冷たい雨が朝には上がり、彩り鮮やかな樹々はいっそう美しく輝いていました。夏の頃に鬱蒼と頭上を覆っていた落葉樹の枝葉も昨晩の冷え込みで葉を落とし、いくらかしとやかになった…

500文字ブログ:「天誅!」

時々、水蒸気爆発を起こす活火山のような私です。地底からの怒りの圧力を極限まで押し殺しているので、ドカーンっとなった折、漏れなく息子達はざわつきます。 いや「そろそろお母さん、爆発するからね」と念は押すのです。いつまでも片付かない部屋、何度言…

500文字ブログ:最高の思いやり

長男はこのところ、私に対して解り易い嘘を吐きます。簡単に見破られてこっぴどく叱られるのだから、いい加減懲りればいいのにと思います。でも、その愚行を続けます。 私が他のお母さんよりも厳しい母親であるから結果的にそうなってしまうのかも知れません…

私の命よりも重い人

私は何回生まれ変わっても、きっとこの子の親でありたい、と願います。間違いなく、この子を産みたいと思います。 7回目の長男の誕生日も、後、何十年後かに迎える幾度目かの長男の誕生日も、私は必ず、彼の幸福を祈って、おめでとうを言うでしょう。 産院…

ちちんぷいぷい、いたいの、いたいの、とんでいけ。

荒っぽい言い方をするなら、私達は誰一人例外なく、たぶん、一通り何かの「病気」なのだと思います。分厚い医学書にビッシリと書き連ねられた病名のみでは片付けられないような、細分化された名付け難い病魔と共存しているのです。 理由も無く悲しくなったり…

500文字ブログ:定義される私達。

大人は、子供に比べて多くの事を知っている生き物です。解っている、のではなく、知っているのです。「0」より「1」は大きい「数」だと言う事を知っています。けれども、「0」とは何ですか、と聞かれて適切な言葉で即答できる人が何人いるでしょうか。 「…

500文字ブログ:飛び立つ鳥を見送る人。

お日様が、晴れ上がった空に昇っている、それだけで、今日は一日、良い日に違いないと信じられて感動します。そのような事を呟くと、随分と老け込んだ物だと笑われてしまうに違いありません。もしかすると、無邪気な事を言う大人もいるものだと呆れられてし…

500文字ブログ:その背中、触れるべからず。

口をつぐんで、じっと考え込んでいる男の子の邪魔をしてはいけません。女の子はすぐに問い掛けたがるのですが、一見、つまらなく思える事でも、熱心に何かと向き合っているその男の子にとっては一大事なのですから、無暗に彼の空想を途切れさせては駄目です。…